医薬分業って何ですか?

なんか昨日の日記が変なことになってるー。
詳細編集とかしたからか。
直さないけど。

さて、この記事について、ちょっと。

第46回日本薬剤師会学術大会リポート
薬剤師への激励?批判?
日本医師会常任理事が特別講演
http://medical.nikkeibp.co.jp/inc/mem/pub/di/trend/201309/532710.html

(3)の医薬分業に関しては、そのメリットとして重複投与および飲み合わせの防止や適正使用と安全性は認めた上で、「患者にとっては、医療機関の後に薬局に行くのは二度手間、患者の負担が増す」といったデメリットを挙げ、「国はいったん立ち止まって経済的インセンティブ、医療費抑制効果、患者への影響を総合的に検証して、必要に応じて見直すべき」「院内処方と院外処方の価格是正、患者が院内か院外かを選択できるようにすべき、改定率の比率(医科、歯科、調剤)の見直すべき」と提案した。

や、主題とは異なるところへのツッコミで大変申し訳ないんですが、やっぱり、医薬分業という言葉の使い方がおかしい気がするんですよ。
やっぱりと言うのは、このような使い方はこの方だけでなく、とても多くの方に見られるから。
薬剤師も含めて。

医薬分業の定義って何でしょう。
医師・薬剤師間の分業?
医療機関・薬局間の分業?
上の文章では(そして分業に関する他の多くの言説でも)、この2つの定義が混同されています。

医薬分業の歴史、みたいな分厚い本を以前流し読みしたことがあるんですが、それを読んでも、最初は「医薬分業=医師・薬剤師間分業を推進しよう」みたいな運動?があったのが、いつの間にか、医薬分業=医療機関・薬局間分業と定義がすり替わっていたように思います。
現在では、国による定義は後者であると理解しています(だって国試に出るくらいだし)。
流し読みしただけなのでしっかり理解できてないかもですが。
このあたりの歴史的背景も改めて勉強しなおしたいところ。

病院薬剤師という職種がある以上、医師・薬剤師間の分業と医療機関・薬局間の分業とは異なるものですし、これらは区別されるべきです。
いっそのこと、医薬分業という言葉そのものを止めて、両者をしっかり区別できる言葉を作ればいいのかも。